北海道の厳しくも美しい世界に生きる生き物たちに想いを馳せた曲。
ある冬の日、窓から雪の積もった庭を見てみると一羽の動かないスズメを発見。
他の群れが餌場を行ったり来たりしているのに全く動かない。
もしやと思い庭に出て近づいてみると、まるで眠っているかのように死んでいた。
きっと普段ならすぐ他の生き物の糧となり消えてしまうのだろうけど
雪に埋もれてしばらく見つからなかったようだった。
埋めようかとも思ったが、そのままにした。
その生命絶えた肉体は他の生命になるに違いないと思った。
その後もそのスズメを憐れむこともなく周りでは
小鳥たちが生きる為にせっせと餌を探し、時折襲ってくるカラスやハイタカなどから逃げながら
生命を燃やしていた。
厳しくも美しい冬のいのち。
雪が溶けた時、スズメの亡骸は無かった。