iora The Caravan 日誌
iora The Caravan レコ発記念ワンマンライブ
空飛ぶロバの大冒険
photo by Yusuke Sato
異世界
初めて訪れる国
冒険が始まる時のワクワク感
そうだ 僕らはまた旅に出たんだ
ひかりを放つ不思議な草花に囲まれて
遠くに浮かぶ気球を眺め
高らかに 始まりの笛を吹く
妄想じゃない
幻想を創るために
ほらまたやって来てるよ
まぼろしの楽団が
iora The Caravanが
ひとつの音楽を
いくつもの音色で紡ぎ上げて
魅せたいんだ
同じ景色が見えるように
この冒険はあっという間に終わるってわかってるのに
今はここに居る
またここに居る
いつものドレスコードで
磨き続ける凄みとか
削ぎ落とされていく迷いとか
果てしない繰り返しの中でしか
得られない喜びを知ってしまったから
そんな仲間達だから
何食わぬ顔してても
燃えてるんだ
表に出せない想いだって
音には出せる
思わずニヤついてしまうほどに
伝わる時がある
歌う言葉と
音の感情と
遊び心は忘れずに
“楽しい”って気持ちが
前に進む“勇気”になるんだ
研ぎ澄まされた頼れる武器
揺るぎない相棒
誰もが一人ぼっちの旅人でもあり
だからこそ力を合わせた時
その力は何百倍にもなる
より鮮やかに
より力強く
弾けて混ざる
ふと光が無くなる時がある
暗闇に
不安に
浮かび上がるのは
もしかしたらもう一人の自分
姿形 声や言葉
そういうものに囚われない
本当の自分かもしれない
ただ黙々と でも活き活きと
目を合わせ 呼吸を合わせ
ただひたすらにシンプルな衝撃を
化けの皮が剥がれるって言うけど
いいじゃないか
やっぱりどっちも自分自身だ
これがiora The Caravanだ
本当に冒険に出れなくたっていい
僕らにはファンタジーがある
いくらだって想像を越えた世界を想像できるし
誰だって一度は空を飛んでみたはずだ
そんな気持ちこそが冒険
そしてそれを認めるのは自分だ
ここにしか無い世界は 確かにある
一瞬を写真の様に切り取るのは難しいけど
確かな一瞬はまた少し心を強くする
また少し心を優しくする
はみ出す覚悟をくれる
「絶対にこっちだ」
それが分るようになっていく
ステージには魔物が潜むとか言うけれど
でもその魔物
きっと自分の中に潜んでいるに違いない
それを解き放ち
語りかけ
一緒にふざけて
真剣に向き合って
受け入れられたら
きっと魔物だって仲間になってる
音楽は立ち向かうものじゃなくていい
音楽は大好きなだけでいい
そうすれば何が起きても
大丈夫
魔物だってこんなに楽しんでるよ
まだまだ行ける
この世界は果てしなく広いんだ
次の旅は
きっともっと
とんでもないぞ
◆出演◆
【iora】
桃(vo,per,fl)周(vo,g)
【The Caravan】
平田崇(ギター)
田村賢太郎(ボタンアコーディオン)
大石竜輔(レク、フレームドラム)
【Guest】
濱元智行(ダフ)
大島エレク総業(照明デコレーション)
◆会場◆
JZ Brat SOUND OF TOKYO
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